私がココにくるのは職の転換期なのか。
ずっと放置して、忘れてしまって、そして思い出す。
何年も前の「私」に会う。あぁ、失業したり、職が変わるタイミングで、ココを思い出すんだ、と理解する。
今回も、3年努めた派遣先が本部に吸収されることになって契約終了。
”テレワークが進んでるってことは、居住地じゃなくても仕事さがせるってことだよね”、と探してみて現実を知る。
いつもそうだ。バブル崩壊時に就職難にあった自分たちは、常に救済の網から漏れる。求職のことだけじゃなく、社会的な救済もそう。私たちが不妊治療で喘いでいたときは補助も救済もなかった。やっと行政を中心に補助が出来てきたときには、もう妊娠なんてあきらめる時期(年齢)になっていた。新卒で就職できなくて派遣の道に進んで何年もしてから「第二新卒」という枠ができた。当然、その枠から外れた。
派遣の道も長くなり、その経験を活かして転職しようとしたら、「キャリア形成のため35歳以下」で躓く。そして現在、こんなに転職支援企業や人材エージェントとの接点があり、求職情報がネットにあふれ、コロナ感染防止を目的にテレワークが進んだことで地勢を条件のハードルがさがっても、管理職でも正規従業員ですらないこの年齢の求職者に該当する仕事はない。
正確には仕事がないわけではない。パート・アルバイトや福祉・介護関係は人材不足で求められるだろうけど、収入や体力を考えると生活できない。
いつも思う。後先考えず享楽的に生きてきたんじゃない。まじめに、やるべきことをやって、周りと強調しながら仕事も生活もしてきた。だけど、振り返ってみたら「なんだろう、これ」って思う。何にもない。子供もいない、積み上げたキャリアもない、自信もない。
だから。
今更だけど、資格をとろうと思う。求職のためっていうより、自分がすくなくとも10年以上身を置いていた分野の知識を確かめながら、ちゃんと積み上げたものもあるって。ただの自己満足だけど。そうでもしないと自分が嫌になるから。
私の現状は、ひとつは社会情勢だけど、その中で情報収集が足りなかったのも事実。過去の”救われなかった”世代がシニア層になるとき、また”救われない”ことになるだろう。それが何かを考えながら、しばらく生きていこう。
おいていく気持ち
失業しているので時間だけは持っている。
だから1週間ほど実家に戻り、母と出歩いている。旅行したり、墓参りしたり。
そうしている間にも、応募した企業からは不採用通知がぽろぽろ飛んできている。つまり、なーんにも進展していないまま、時間だけが過ぎる。
結果、遊んでいるだけの数日を過ごしているわけだけど、こころは置いて行かれる。
何も進展していなければ、何も生産していないのだから、遊んでいる、といっても間違いじゃない。でも、ちっとも前向きになれない。出歩いている自分とは関係なく、こころは先週のまま置きっ放し。だんだん、かさかさのころっころ、すっかすかになってきている。
10年前にもどれたらいいのに。なんでこんななっちゃったんだろう。泣きそう。
ひさびさのログイン
え、5年も前になるのか。
そのときはまだ仕事してたなぁ。その後、派遣切りされて、1年なんにもしなくて、3年半働いて、現在また失業中、と。
5年前はきっと若かったよなぁ。
もちろん時間は逆進しないから若いにきまっているけど、
ここでいう「若い」は、選択肢がある、ってこと。
年をとるにつれて選択肢がなくなる。
それはもう、すごく実感する。
なくしたものに目を向けるか、のこっているものに目を向けるかは、
脳のくせになっているらしい。
そのくせを意識的に変えることは可能で、そして変えるとやがては人生が変わるらしい。
風が吹いたら桶屋はもうかるって論で行くと。
でもね、いつも前ってむけないと思うんだよね。
自分で自分の頭をささえせてられない。だから首がかくんってさがってしまう。
当然歩けないからそこで立ち止まる。
それでいいじゃん。それでも五感が生きてたらいいじゃんって思う。
そしたら受け止めた言葉とか、空気とか、だんだん自分の中に積もって積もってあるときふわって内側から首をもちあげてくれるから。
私の場合、きっかけは景色ってことが多いかな。あとは光と水の要素。
雨上がりの、チリが少ない景色ってエッジがとがって見える。
こういうときに この世も悪くない って思う。
今日が人生の最後だとしても、この世は美しいと思って死ねる、そう思う。
それは幸せなことなんじゃないかな。
人生で何も生み出すことはなくても、生きたことを肯定して最後を迎えられるんだから。
私は、たぶん今日は死なない。
交通事故ってこともあるから絶対じゃないけど、まだ死なない。
なんだか遺書みたいな文章になちゃったけど、そういうつもりないから。
膝の上で すぴすぴ と寝息をたてているネコがいるんで。あったかいんだよね。
こういうあったかさ好きだから。