窓がかたかた鳴る

昨日までの気温の高さから一転、今日は20度にも満たない気温。昨日のうちに遅い衣替えをしておいた。

いつも衣替えのタイミングで衣類の更新をする。もう着られないものはさようなら。

思っているより「いつか」のための衣類が多い。そんな「いつか」がくる可能性はもうないとわかったものと、もうこないだろうと思うものに分かれる。

齢を重ねると「いつか」は徐々に減っていく。逆に不可避な「いつか」に向かって収束していく。手持ちの「いつか」の衣類は「いま」着てしまおう。気持ち良く着られるものを着て、気持ち良くいよう。幸い私のもっている「いつか」の衣類は装飾の少ない、シンプルなものがほとんどだ。普段遣いにしても違和感はないだろう。

障子と襖に区切られ、障子の向こうの窓が時折鳴る。外は少し寒い風。今年の終わりの季節に向かっている。