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長いお休みの後、明日から出勤。
お休みの理由は、大事な人を亡くしたから。
思ってもみなかった事故だった。
いつか別れがくるとは思っていたけど、こんなに早く、突然にくるとは思っていなかった。
事後処理と心の整理とお盆休みが重なって、長い休みになってしまった。
明日になれば、以前と同じような仕事中心の生活になる。
まるで、何もなかったかのように過ごしてしまうだろう。
それが怖い。何もなかったわけないのに、心と習慣が別物になるみたい。
故人を悲しみ過ぎてはいけない、って言われる。
でも、故人の気持ちが残っているもの、本当なら、生きていればやるつもりだった予定、そんなのを見ると悲しくて、切なくて、つらい。
今どうしているだろう。
ちゃんと心の平安を持っているだろうか。やり残したことはないだろうか。
そう思うのは、遺された者の勝手な想像なのか。
私の心は、まだ父を亡くしたことに慣れていない。